りこさんブッチギリです! 1 ヤンマガKC
著:大田均
出版社:講談社
超進学校である山口県の私立白鳥高校。
通称“スワコー”
スワコーはスポーツにも力を入れており、卓球部は全国大会でも常連となっていました。
そんな学校で卓球部の入部テストに落ちたムツとタマキは、屋上で青空卓球部という非公認の活動を続けています。
彼らの下に日によく焼けた小麦色の肌のギャルな転校生が来る所からこの物語は始まります。
登場人物
ムツ
白鳥高校二年生男子
丸坊主眼鏡の少年。
中学時代に見たストイックに卓球に打ち込む少女が切っ掛けで、野球から卓球に転向する。
気弱だが真面目で努力家。
タマキ
白鳥高校一年生女子
黒髪お下げの少女
ムツと同じく卓球部の入部テストに落ちた。
姫野り子(ひめの りこ)
白鳥高校一年生女子
見た目は小麦色の肌に金髪で化粧バッチリのギャル。
超一流のカットマン。
過去に全国中学校卓球大会で優勝した。
時任(ときとう)
白鳥高校一年生男子
スワコー卓球部のホープ。
外面はいいが内面はゲスい。
アキ
白鳥高校二年女子
黒髪ショートのマイルドヤンキー。
ボクシングで鍛えた下半身と王子サーブによる回転を掛けた打球、更にそこからの切り替えしでの速攻を基本戦術としている。
学校はサボり気味。
実家は昔ながらのラーメン屋。
あらすじ
卓球部の入部テストには落ちたが、諦め切れず屋上で学校非公認の活動「青空卓球部」を続けているムツとタマキ。
その一人である二年生のムツは“りこ”という一年生のギャルと出会った事で、もう一度入部テストを受けようと体育館を訪れる。
彼は門前払いしようとする卓球部のホープ時任に、彼が煙草を吸っていた時りこが撮った画像の事をチラつかせ、時任から一ゲーム取れたらという条件を引き出した。
しかしやはりムツの実力では次期エース候補の時任には手も足も出ない。
そんな時、ムツにもう一度テストを受けてみようと思わせた、りこが代打を買って出る。
当初はドライブボールを使う時任に何とか食らい付き、ラリーを続けている様に見えたりこだったが、徐々にその様子が変わり始める。
いかにもギャルという姿のりこに翻弄されている事に苛立つ時任は、すっぽ抜けたラケットを差し出した彼女の頭を思わず掴み凄む。
その威圧に無言のまま試合を続けたりこは、時任の攻撃を叩き切るようなカットで返した。
鋭い回転のかかったその一撃は時任の予想を遥かに超えていた。
感想
実力不足で卓球部に入れなかったムツとタマキ。
そんな二人が超一流のカットマンでギャルな“りこ”と出会い成長していくといった内容のストーリです。
作中の説明では、現在はドライブボールを使うスタイルが全盛でカットマンは少ないようです。
ただ、余り卓球には詳しくないのですが、松本大洋さんの漫画ピンポンを読んだ事があるだけにカットマンにはとてもロマンを感じます。
笑みを浮かべ汗を流しながらラリーを繰り返すりこがとても素敵でした。
まとめ
ヘタレだけどたまに見せる男気が光るムツと、一見軽そうに見えてとても熱いりこの二人の姿が、読んでいてとても気持ちが良かったです。
この作品はコミックDAYSにて一部無料でお読みいただけます。
作者の太田均さんのツイッターはこちら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。