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BEAST of EAST ビーストオブイースト 第三巻 あらすじ・感想

投稿日:2019年7月6日 更新日:

人魚彫刻BEAST of EAST ビーストオブイースト 3 バーズコミックスデラックス
著:山田章博
出版社:幻冬舎

玉藻前は鬼王丸と再会し、彼に思いの丈をぶつけます。
しかし、鬼王丸はお前は藻では無いと彼女を拒絶しました。

玉藻前は九尾が乗っ取っていた筈でしたが、鬼王丸と再会したことで、藻が持っていた彼に対する想いが噴き出したのでした。

九尾はその事に苛立ち、かつて天竺と唐土でしたように、日本で戦を起こしこの地を地獄に変えるべく、動き出します。

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あらすじ

玉藻前は藻の記憶である鬼王丸がまだ子供だった時の事を、愛おしそうに思い出していた。

その事を管狐の銀華に指摘され、誤魔化す様に人魚の事を口にする。

人魚、その肉を喰らえば、その身は八百歳を超える寿命を得るという。
天子はクスリに溺れ、夜な夜な現れる鵺に怯えるようになっていた。

玉藻前は天子の病の為という建前で、瀬戸内で海賊の上前をはねていた藤原純友に、人魚を捕らえるよう命じる。

一方、上総に戻った将門は伯父たちが、父が死んだのを良い事にその所領をかすめ取った事について話し合いに赴いていた。

伯父は源家の息女に恋慕し、妻亡き後、その娘を後添えに据えたいと考えていた。

また娘の桔梗を源家に嫁がせ、繋がりを強めようとしていた。
源家の方も、坂東平氏との繋がりを求め、それを歓迎していた。

将門はそんな源家の家に呼ばれたのだ。

将門は正式な書状があるなら見せて欲しいと訴えるが、一人は激高し、もう一人が出してきた物は、日付は父が死んで一年半以上後の物になっていた。

その事を指摘すると伯父は怒りのままに将門に打ち据える。
彼らの関係は決裂した。

源家からの帰り、将門は武装した武者に襲われる。
それは桔梗の許嫁、源家の長男の手勢だった。

 

感想

人魚と言えば、八尾比丘尼のお話が有名です。
彼女は夫及び父の持ち帰った肉を食べ、千年の寿命を得たそうです。

また人魚は美しい女性の上半身と、魚の下半身を持つ姿をイメージしますが、これは江戸時代に西洋から伝わったマーメイドの姿が広く民衆に伝わった為らしいです。

それ以前は人の顔を持つ魚という姿で認識されていたようです。
昔、話題になった人面魚の様な感じでしょうか。

確かに昔の絵などを見ると、マーメイドというよりは半魚人という方が近い気がします。

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まとめ

今回は人魚と将門の話が主に描かれました。
次巻では将門が新皇として立ちます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのDean Moriartyによる画像です。
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