漫画

クマ撃ちの女 第四巻 登場人物・あらすじ・感想

投稿日:2020年9月14日 更新日:

狐クマ撃ちの女 4 BUNCHコミックス
作:安島薮太
出版社:新潮社

法を無視して車内から熊を撃った光本。
チアキに持論を語り仕留めた熊に歩み寄った光本でしたが、熊は息絶えておらず彼は瀕死の熊に襲われてしまいました。

広告

登場人物

矢木(やぎ)
カズキの母方の祖父
チアキの事をカズキに紹介した人物。
この巻ではチアキが五頭(光本が仕留め損ねた物を含む)熊を撃っている事を知り、それを猟師仲間に話す。

サオリ
チアキの高校時代のクラスメイト
チアキの姉、チカに強い憧れを持ち、妹であるチアキに嫉妬心を抱いている。
得意な数学でチアキのマウントを取ろうとする。

あらすじ

瀕死の熊に銃と指を飛ばされた光本は、そのまま熊に頭を押さえ付けられる。
チアキはそんな状況の中、担いでいた銃を構え躊躇なく熊を撃った。
そのままボルトを操作し銃弾を次々と熊に浴びせる。

五発目の弾が頭を上げた熊の喉を貫き、光本に覆いかぶさる様に熊は絶命した。
光本は重傷を負ったが命に別状は無いようだ。
熊の下からカズキ達に助けを求める。

「もう大丈夫ですよね!?」

そう問いかけたカズキにチアキは答えず、不思議に思ったカズキが再度問いかけると彼女は暗い笑みを浮かべ、

「確かに……弾は予め装填していたほうが、便利ですねぇ……」

とぼそりと呟いた。

広告

感想

今回は光本の一件から始まり、それを切っ掛けに法により禁止されている事前の弾込めを始めたチアキの熊猟の様子と、冬になり牧場を襲う様になった一頭の熊との再会が描かれました。

また、今回は高校時代のチアキの様子により、彼女の負けず嫌いという本質的な部分も描かれています。

この巻を読むまではチアキは姉の復讐の為に熊を撃っていると思っていましたが、どうも彼女は熊に怯え一方的に負けた事に強い憤りを抱いていたようでした。

今回、読んでいて感じたのは猟銃の扱いに対する法の有り方についてでした。
冒頭、もしチアキが法を順守しライフルに弾を込めていなければ、光本は確実に死んでいた筈です。

過去に起きた銃を使った犯罪。
それらを考えれば安易に規制を緩くしろとは言えませんが、イノシシや熊等、危険な獣と相対する時に弾を弾倉に込め、ボルトを操作し狙いを付け発砲するとかやっていたら自分が危ないように思います。

狩猟区に入ったら弾倉に弾を込めるのはOKぐらいにはしてもいい様な気がしました。

あっ、あとカズキによる旭川グルメも収録されてました。
ラーメン、焼き鳥、ジンギスカン。
どれも美味しそうでした。
新子焼き(若鳥の半身焼き)食べてみたいなぁ。

まとめ

作品は因縁深い熊も登場し、クライマックスへと向かっているようです。
チアキのリベンジがどうなるのか、次巻も楽しみです。

こちらの作品はくらげバンチにて一部無料で閲覧いただけます。
作者の安島薮太さんのアカウントはこちら

お読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのSergio Cerratoによる画像です。
広告

-漫画
-,

関連記事

薔薇

先生、今月どうですか 第二巻 登場人物・あらすじ・感想

先生、今月どうですか 2 ハルタコミックス 作:高江洲弥 出版社:KADOKAWA/エンターブレイン 売れない小説家、四十万万里(しじま ばんり) 彼に恋をした女子高生、佐久間紫(さくま むらさき)は …

鴨

雨と君と 第三巻 登場人物・あらすじ・感想

雨と君と 3 KCデラックス 著:二階堂幸 出版社:講談社 のんびりとした犬(たぬ、ゲフンゲフン)とお姉さんの日々を描いた作品、第三巻。 登場人物 ティッシュ配りのお姉さん 最後のポケットティッシュを …

雷

へんなものみっけ! 第三巻 登場人物・あらすじ・感想

へんなものみっけ! 3 ビッグコミックス著:早良朋出版社:小学館 Dr.アンソニー。彼はイルカの飼育員から転身して研究者になりました。彼との出会いは透の心にそんな人生もあると気付かせます。余り知られて …

将棋

あおのたつき 第四巻 登場人物・あらすじ・感想

あおのたつき 4 ゼノンコミックスBD 著:安達智 出版社:コアミックス 新吉原京町二丁目、羅生門河岸の角、九郎助稲荷のその奥。 浮世と冥土の境となる場所に冥土の花街があるという。 今日もそこに道に迷 …

カジキ

神食の料理人(かじきのりょうりにん) 第三巻 登場人物・あらすじ・感想

神食の料理人(かじきのりょうりにん) 3 ジャンプコミックス 作:鈴木小波 出版社:集英社 神食(かじき)と呼ばれる神の為の食べ物ではないかと言われる、空飛ぶ巨大な化物たち。 その神食を専門に扱う店「 …

DMMコミックレンタル

広告
広告
田中
読んだ本の紹介等しています。
本を選ぶ際の一助になれば幸いです。