コーヒームーン 1
著:牡丹もちと
出版社:KADOKAWA
雨が降り続く街で16歳の誕生日を迎えた少女ピエタは毎日、同じ日をループして過ごしています。
変わらない毎日を過ごす彼女の生活に1033回目のその日、友人の駄苗(だなえ)が加わった事で日々は変化し始めます。
登場人物
ピエタ
同じ日をループし続ける少女
床屋を生業にする家の少女。
父は亡くなったようで現在は母親が店を引き継いでいる。
延々と続くループに達観している。
駄苗(だなえ)/ダナエロ
ピエタの友人
彼女もピエタ同様、同じ日をループする事になる。
父親が突然ラッパーに転職すると言い出し、かなり荒れている。
キアロ・テネブリズム
ピエタのクラスメイト
街を政治的にも経済的にも支配しているテネブリズム家の娘。
市長である父に恨みを抱く者に狙われる事が日常茶飯事となっており、普通の交友関係を持つ事を諦めていた。
彼女が個人的に造った美術館に忍び込んだ事で、ピエタと駄苗は彼女と繋がりを持つ。
あらすじ
雨の降りしきる街で暮らす少女ピエタは、十六歳の誕生日を既に千回以上繰り返していた。
まったく変わらない日々を過ごすピエタ。
しかし1033回目の誕生日はいつもと様相が変わっていた。
友人の駄苗も昨日の今日を体験したようなのだ。
誕生日という幸せな日が続く事を受け入れていたピエタだったが、まだループが始まったばかりであり、父親がラッパーの面接を受けるというかなりキツイ内容の日を繰り返さなければならない駄苗は状況を受け入れる事が出来なかった。
彼女は続く今日から抜け出す為、日常とはかけ離れた行動を取ろうと放課後の街へピエタと共に繰り出した。
感想
楽しい時、幸せな時、この時間がずっと続けばいいのにと思う事は確かにあります。
しかし永遠に続く同じ時間は苦痛でしかない様にも思います。
作品は永遠の雨の日から抜け出そうとする少女達の物語です。
現状では何故、ピエタと駄苗が同じ日々を繰り返しているのか原因等は分かっていません。
また、駄苗の父親が何故ラッパーを志望したのかもよく分かりません。(恐らく、まったく重要じゃ無いと思うけどなんか気になる)
物語ではピエタの変わらない日々に駄苗が加わった事で、日常は変化していきます。
作品がどう展開していくのか、とても楽しみです。
まとめ
雨の街並みと映画の様な描写がとても美しい作品です。
ただ、作中ずっと雨が降っているので作画が超絶大変そう。
こちらの作品はComicWalkerにて一部無料でお読みいただけます。
作者の牡丹もちとさんのTwitterはこちら。
お読みいただき、ありがとうございました。