君は放課後インソムニア 12 ビッグコミック
著:オジロマコト
出版社:小学館
五月、地元の祭り、青柏祭(せいはくさい)では巨大な山車、でか山が町を練り行く。
その日は子供たちが一晩中遊ぶことが許される日。
丸太(がんた)と伊咲(いさき)も顧問の倉敷(くらしき)の親戚の家にお邪魔し、でか山を特等席で見物。
仲間たちも縁日の夜店でそれぞれ楽しんでいた。
登場人物
内灘(うちなだ)
伊咲の通う病院の看護師
ボブカットの女性。
五年ぶりに看護師に復帰した。
病気について伊咲は彼女から治療を受けられる全国の病院の事など、情報を得た。
あらすじ
倉敷の親戚の家の二階、特等席ででか山が通り過ぎるのを見送った丸太たちは、その後、でか山を追うため家を出て仲間達と合流した。
伊咲は祭りの様子や仲間達をカメラに収めようとレンズを向ける。
そうして夜の町を歩くうち、彼らは祭りの喧騒から離れた。
でか山が通らない方向からだろう。
町に人の姿はなく、まるで世界に自分たちしかいないようだった。
そんな中、仲間の一人、野々(のの)が気付く。
御祓川の七つ橋を声を出さずに渡れたら、願いが叶う。
人とすれ違う事のない今なら、成功するかもしれない。
そうして丸太、伊咲、受川(うけがわ)、野々、穴水(あなみず)、蟹川(かにかわ)の六人は無言で橋を渡り始めた。
感想
今回は冒頭、青柏祭のでか山と七つ橋渡りのエピソードから始まり、三年の秋まで季節は飛び、丸太の進路の伊咲の希望、大阪への大学見学の始まりなどが描かれました。
丸太は伊咲のそばにいようと地元での進学を考えたようですが、伊咲は県外の大学で学びたいという思いがあるようです。
その場合、二人は遠距離恋愛になってしまうのでしょうか。
持病のある伊咲の事を考えれば、丸太はなるべく近くにいたいはずで……。
二人の未来がどうなるのか。
続きが気になります。
まとめ
この巻では高校二年の日々は飛ばされ、一気に高校三年の秋に季節は移動しました。
物語の終わりが近づいているのでしょうか。
もう少し、二人の日々を見ていたい気持ちもあるので、のんびり進んでくれてもいいのにと思ってしまいました。
この作品は、小学館公式サイトで一部無料でお読みいただけます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。