うめともものふつうの暮らし 4 バンブー・コミックス
著:藤沢カミヤ
出版社:竹書房
しっかり者のうめと楽しい事、美味しい物が大好きなもも。
小さな猫耳姉妹の日常を描いたとても可愛らしい作品です。
各話あらすじ
三十一日目
季節は秋、ももの働く焼き芋屋さんは季節も相まって忙しい様子。
「お芋を一本買っておやつにしましょう」
そう言って見送ったうめは、焼き芋に合わせようとリンゴを煮詰めてジャムを作ることにした。
三十二日目
松ぼっくりを探しに緑地公園へとやって来たうめともも。
松の林でいい感じの松ぼっくりを探す事しばし、十分な量を拾った二人は公園を一周する事にしたのだが……。
三十二.五日目
ピザのチラシがポストに入っていた。
本物のピザを食べた事のないももはチラシから想像を膨らませ……。
三十三日目
十月のつき終わり、スーパーの月末セールから帰ったうめに、ももはコワイのいた?と尋ねる。
ももが言うコワイの、それはハロウィンで飾られるカボチャのランタンの事だった。
三十四日目
風も冷たくなってきたある日。
家に帰ったももにうめはリンゴの紅茶を淹れた。
その日はしょんぼりする事のあったももだったが、紅茶を飲んでほっこりした事でしょんぼりな事もすっかり忘れてしまうのだった。
三十五日目
買い物の帰り道、いつもとは違う道で帰ったうめともも。
二人はその道で雑貨屋さんを見つける。
その雑貨屋さんで見た振り子時計を二人は気に入るのだが……。
三十六日目
その日ももは間違えてうめの服を着てしまった。
どうせならとももは髪型もうめに合わせる。
うめは変わりにももの服を着てリボンを付けた。
服を交換した二人はその日はやる事も交換することにした。
三十七日目
年の瀬、うめに誘われたももは市場へと出かける。
串柿やクエ、練り物のお店等を見つつ、コロッケと肉まんで二人はおなかを満たす。
三十八日目
その日ももが目覚めると表には雪が積もっていた。
朝ごはんを食べた二人は早速、外へと出るが地面の雪は殆ど溶けていた。
ももは僅かに残った雪を集め、雪玉を作った。
三十九日目
スーパーに買い出しに出かけたうめともも。
その日はコーンフレークを見かけ、食パンはやめてコーンフレークを買うことに。
そのコーンフレークの袋を見ていたうめは、あれを作るのもいいですねといい、ももも、あれか~~~!と喜びの声を上げるのだった。
四十日目
節分の日、その日の晩御飯は恵方巻だった。
一本を恵方を向いて黙って食べきる。
今年の恵方は北北西、ホクホク星を想像したももはうめに話しかけるが、うめはもうすでに恵方巻を食べ始めていた。
感想
今回は秋から始まり年明け、節分までが描かれました。
その中でも今回は雑貨屋さんの振り子時計のお話が印象に残りました。
昔、祖父宅の時計はゼンマイ式の振り子時計でした。
たまにゼンマイを巻かなくてはならず、よく遅れたりもしていましたが文字盤の穴にねじを入れて、カチカチとゼンマイを巻くのは楽しかった覚えがあります。
正確なデジタル時計もいいですが、揺れる振り子をのんびりと眺めるのはやっぱりいいなとエピソードを読んでいて思いました。
まとめ
節分も終わり次回は春の二人が描かれるのでしょうか。
どんなお話になるのか、読むのが楽しみです。
こちらの作品は竹書房のWEBコミックサイトストーリアダッシュにて一部無料でお読みいただけます。
作者の藤沢カミヤさんのTwitterはこちら。
お読みいただき、ありがとうございました。