漫画完結作品

GIGANT ギガント 第一巻 あらすじ・感想

投稿日:2019年3月13日 更新日:

コーギー
GIGANT ギガント 1 ビッグコミックススペシャル

著:奥浩哉
出版社:小学館

GANTZ・いぬやしきの奥浩哉さんの描く、SFファンタジー。
主役は高校生とAV女優。
巨大化と、書いたことが現実に起きるサイトをめぐる、二人の愛の物語です。

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第1話 女優 あらすじ

高校生の横山田零は、映画監督を目指している。
クラスメイトの篠崎に出演を頼み、脚本をかき上げるが篠崎の恋人がそれを嫌がったため、映画は白紙に戻ってしまう。

篠崎が少し気になっていた零は、映画が撮れなくなったこともあり、気落ちし独り帰路につく。
その道中で彼は、ファンであるAV女優のパピコが、この街に住んでおり、頼んだらやらせてくれますと書かれた張り紙を目にした。

零はネット上の書き込みで、パピコがこの街に住んでいる事を知るが、同時にチャラ男の彼氏もいることを知り、落胆する。
その後、父から成績が落ちている事を指摘され、更に落ち込むのだった。

夜も更けベッドで横になっていた零は、眠れずにいた。
彼はごみ袋を持ち、一人家を出た。

張り紙を見た高架下まで走り、張り紙を剥がし回収する。
通行人に不信がられながら、全ての張り紙を回収し、スマホでパピコのツイッターを見る。
彼女の何気ないツイートを見ながら、微笑みを浮かべる零に「君が貼ったの?」と誰かが問いかける。

「違います」と答えながら振り向いた先に居たのはパピコだった。
彼女は「じゃあ…なんで?」と更に問うパピコに「パピコさん、こまるかなって」とどもりながら零は答えた。

自分の事を知っているのか問うパピコに、零は赤面しつつ、ファンだからと返した。
それを聞いたパピコは、彼をぎゅっと抱きしめた。

感想

同じ作者の作品という事で、ガンツやいぬやしきと正体の分からない者の現代社会への侵入という要素がよく似ています。
パピコ(ちほ)が手渡された巨大化する装置やディスク、投票で決定されたことが実際に起こるサイトETE等、謎が多く、GANTZ初期のように一体何なんだという感覚が好きな方には堪らないと思います。

主人公たちは現代の日本で、普通に生活しています。
そこで起こる、ちほの巨大化や、サイトによって引き起こされる有り得ない事象が、普通の生活を丁寧に描くことによって、際立って感じられました。

最後にちほの愛犬「もち」がとても可愛いです。
細かい所までとても丁寧に描写されていて、もちを探してみるのも楽しいかもしれません。

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まとめ

第一話の後、パピコこと、ちほ・ヨハンソンは買い物帰りにひき逃げを目撃します。

ひき逃げの被害者者の男性はランドセルを背負い、ヘルメット、丈の短いTシャツ、ブリーフという姿で街をうろついているおじさんでした。

救急車を呼ぼうとする、ちほを制止し彼女の右手に奇妙な機械を取り付けたおじさんは、「あと…よろしくお願いします。」と言い残し人形に姿を変えました。

ちほの周りは、巨大化、異常な録画時間のディスク、家族ととのあれこれ、DV傾向のある彼氏との別れ等ありながら物語は、ランキングが一位になった事が現実に起こるサイトが引き起こす事件に続いていきます。

GANTZの時もそうでしたが普通に暮らしている人が突然巻き込まれる異常な出来事に、この話はどうなっていくのだろうとぐいぐい引き込まれます。

もち、可愛いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのMichel_van_der_Vegtによる画像です。
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