漫画完結作品

トライガン・マキシマム 第七巻 あらすじ・見どころ・感想

投稿日:2019年3月4日 更新日:

レールトライガン・マキシマム 7 YKコミックス
作:内藤泰弘
出版社:少年画報社

血界戦線の内藤泰弘さんの描く、SFガンアクションです。
移民船のクルーがエマージェンシーにより、目覚めるところからお話は始まります。

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#2 セパレイトウェイズ あらすじ1

移民船のプラントから生み出されたヴァッシュとナイブズ。
レムにより保護され育てられた彼らは、やがて自分たちより前に、同じようにプラントから生まれた者がいると知る。

テスラ。彼女はクルーによる度重なる検査の副作用で、その体は蝕まれ、標本として保存されていた。

ナイブズはその事実を知った瞬間、昏倒し、それが出来なかったヴァッシュは、人間に対する不信と憎悪と恐怖で、テスラのいたメディカルに閉じこもる。

メディカルブロックに閉じこもったヴァッシュを、壁を焼き切り救助したレムは、彼に食事を与えるが、人間を信じることが出来ないヴァッシュは激しく反発する。

自分たちで実験の続きをやるには丁度いい。
そう口にするヴァッシュに、レムはそんな事と反論するが、ヴァッシュは、やらないって証明できるか!?と声を荒げる。

彼の脳裏には、テスラに対する実験の記録と、解剖されシリンダーに浮かぶテスラの亡骸が、焼き付けられていた。
二度と過ちは犯さないと話すレムに、ヴァッシュは分かるもんか!!と声を上げる。

分かるわよ!!舐めるな!!私を!!

レムは言う、もう二度とごめんなのよ…あんな無力感は。

どんな手を使ってでも止めるべきだった…
一日だって後悔しなかった日は無かったわ…
だから、あなた達が生まれた時…

その言葉を遮り、ヴァッシュはレムに、「殺してくれ」と口にした。
戸惑うレムに、ヴァッシュは、「ここは人間ばかりだ!!」と頭を抱える。
それに彼女は、「そうよ…今も…そしてこれからも」と答える。

ヴァッシュが食事を取ることは無く、日に日に衰弱していった。
今日こそはと、桃を剥くためレムが持ってきたナイフを奪い、ヴァッシュは自らに突き立てようとする。

それをレムはナイフの刃を握り止めた。
手から流れる血を意に介せず、レムはヴァッシュに問う。

「それが答え?
そんなに簡単に全部手放すの?
あなた自分を軽く見過ぎよ」

ヴァッシュは、レムの血を見て怯えた様に暴れ、その拍子にレムを刺してしまう。
レムが倒れ、その瞬間は暗い喜びに包まれるヴァッシュだったが、血に塗れた自分の手と、傷付き倒れたレムを見て涙を流し彼女に縋り付く。

あらすじ2

目覚めたレムが目にしたのは、食事を口にするヴァッシュの姿だった。
彼女はそれを見て微笑みを浮かべ、自分の過去を語り始めた。

彼女は恋人のアレックスが死に、毎日ふさぎ込んでいた。
そんな時、夢を見たという。
古い汽車の中、外は物凄い風と雨。

まるでその時自分が置かれている場所そのものだった…。

車掌が彼女に切符の提示を求める。
しかし、彼女の持つ切符に行き先は書いていなかった。
車掌はその切符を切り、何事もなかったようにレムに戻した。

彼女は正直ほっとしたと話した。
なんとなく、どこに行ってもいいんだ。そう思えたと。

「土砂降りの雨を抜けたら、陽のあたる海を見にゆこう
 そこから先は、その時決めればいい。」

夢から目覚めた彼女は、思い切り遠くにゆきたくて、そういう人たちに憧れて、移民船のクルーになった。

彼女はヴァッシュに言う。どこにでも行けるのだと。

「今いるそこが、たとえどんな暗闇でも…
 あなたの手の中の切符は、
 いつでも書き込まれるのを待ってる

 だから、だか…ら…
 決して手放さないで
 死ぬなんて、いわないでよ

 わたしと一緒に
 色々見ようよ
 歩こうよ

 人も世界も
 ゼッタイ
 馬鹿にしたもんじゃないから」

泣きながらそう言うレムに、ヴァッシュは「…うん」と答えた。
でもちょっとわかんないや、汽車なんて見たことないからと続けた。

そして、もしあそこで止められていなけば、レムの泣き顔が笑ってるみたいだって知ることは無かったと、すました笑みを浮かべて言った。

彼らが話していると、意識を失っていたナイブズが目を覚ました。
彼は何も覚えてはいないようだった。

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今回の見どころ

・目覚めたレムが語る昔見た夢の話
夢で見たというレムの語る風景がとても綺麗で、本当に彼女の心が自由に溶けた気がしました。

・縛り首になりそうな男を助け、一緒に飲む酒
辛い事は生きているうえで、誰にでも起きる。
呑んで寝て忘れろと言う男に対して、ヴァッシュはこの夜の事を、しつこく思い出すと口にして男と別れます。
暖かい思い出が、彼の足を前に向かわせていると感じます。

・ナイブズの問いかけに対するヴァッシュの答え
巨大な力を持つプラントである自分たちを、人類が受け入れるはずがないと、言い切るナイブズに返した答え。

「もしもそうなったら、僕は急いで逃げよう
そしてまたほとぼりがさめたら、
静かに寄りそうよ」

上記のセリフは、人と関わり続けたヴァッシュだからこそ言える
言葉だと思います。

感想

ヴァッシュとナイブズの生誕の秘密。
彼らの道が分かれることになった、切っ掛けについて語られたエピソードでした。

もしレムがいなければ、ヴァッシュは自ら命を絶つか、ナイブズのように全ての人間を滅ぼす存在になっていたかもしれません。

今回は他にも、酒場での話や、ヴァッシュとナイブズの対決など名シーンが続きます。

前回のメリルが感じた「後悔が強いほど、堅牢さをます意思」を感じられる巻でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのmusic4lifeによる画像です。
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