漫画

ヴィンランド・サガ 第十四巻 第九十四話 あらすじ・感想

投稿日:2019年2月9日 更新日:

波ヴィンランド・サガ14 アフタヌーンKC
作:幸村誠
出版社:講談社

ケティルの農場を奪うためのクヌートの策略から始まった戦いは、トールギルによる奇襲など有ったものの、王側の一方的な勝利で緒戦を終えた。

一方、アルネイズの死を経て、平和の国を作ることを彼女の墓に誓ったトルフィン達は、レイフと共に農場を離れようとしていた。

広告

第94話 降伏勧告

あらすじ
戦いは農場側に甚大な被害をもたらし幕を閉じた。
クヌートは兵に略奪を禁じ、降伏の使者を送る。
血塗られた道を歩むクヌートに、スヴェン王の首が語り掛ける。
首は楽土建設のため死を積み上げるクヌートを首は正しいと肯定する。
彼の目には、進む道が積み上げられた躯で出来ているように見えていた。

その頃、農場側では戦いを続けるか、降伏するか話し合いが成されていた。
トールギルは戦いを続ける事を望んでいたが、スヴェルケルにより待ったが入る。
それを決めるのは、ケティルが負傷し意識が無い今、家を出たトールギルでも、隠居した自分でもなく、当主代理のオルマルだとスヴェルケルは言った。

オルマルは降伏を選択する。
トールギルは、戦の始まりはお前だっただろうと話す。
オルマルはそれを認め、馬鹿にされカッとなり、短慮を起こしたことを詫び、自分で始めたことは、自分で終わりにしたいと口にする。

戦を続けたいトールギルは、お前はあの時、名誉を守った。
一度守ったものは守り通し、ノルドの勇気を示せという。
オルマルは差し出されたトールギルの手を振り払い、あんなもん勇気じゃねぇと叫ぶ。

「自分は!王の前でしくじった!
嗤われて当然の馬鹿で無能な男だ!
なのに……なのに……オレには……
だまって嗤われる勇気がなかった……!!」

オルマルは嗤いたければ嗤えと、再度降伏を口にした。
スヴェルケルは決定を確認し、王に農場側の意思を伝えるよう指示する。
蛇はオルマルに同行することを申し出、オレは嗤わないと話した。

トールギルはやってられねぇと、家を後にする。
スヴェルケルは、意識の無いケティルに語り掛ける。

「大きすぎる富は災いを呼ぶ。
だが無駄に失う訳ではない。
農場と引き換えにお前の倅は男になった。」

一方、出航準備を終え船を出そうとするレイフ。
そんな中、トルフィンはこのまま船出していいのか迷っていた。
まだ間に合うんじゃないか?
彼は桟橋を振り返り、決める。

「ちょっと……忘れ物…」

感想

今巻はあらすじに書いたオルマルの啖呵の他にも、名シーンの連続です。

トルフィンの賭け、クヌートとの対話を通して、涙腺を刺激する場面が続きます。
ですが、一番の見どころは、ユルヴァが見せた怒りのアッパーです。
聖闘士星矢を彷彿させる見事な一撃でした。

トールズの血を一番色濃く引いているのは、ユルヴァなのかもしれません。

ヴィンランドサガ・サガ 第十五巻 あらすじ・感想

こちらの作品はコミックDAYSにて一部無料でお読み頂けます。
作者の幸村誠さんのTwitterアカウントはこちら

広告

-漫画
-, ,

関連記事

寺

ゴールデンゴールド 第四巻 あらすじ・感想

ゴールデンゴールド 4 モーニングKC 作:堀尾省太 出版社:講談社 フクノカミの力を削ぐために、黒蓮は琉花に島を離れる事を提案します。 その為には彼女の親の協力が必要と、黒蓮は琉花の母親にフクノカミ …

水鉄砲

プラネットガール 第二巻 登場人物・あらすじ・感想

プラネットガール 2 ビッグコミック著:大石日々出版社:小学館 宇宙環境開発管理機構の調査の一環で、砂鉄の兄直海が安島造船の社長である岳を訪ねて来ます。五年ぶりに兄と対面した砂鉄はソラといる所を目撃さ …

花火

ひらやすみ 第二巻 あらすじ・感想

ひらやすみ 2 ビッグコミック著:真造圭伍出版社:小学館 釣り堀でバイトしているフリーターの生田ヒロトは、知り合いの婆ちゃんから譲り受けた家で、美大に通う従妹のなつみと一緒に暮らしている。その家が雨漏 …

狸

映像研には手を出すな 第四巻 あらすじ・感想等

映像研には手を出すな 4 ビッグコミックス 著:大童澄瞳 出版社:小学館 音響部の百目鬼の参入により制作された作品のイベントでの販売は、カリスマ読者モデルの水崎の広告塔としての力も影響し大成功に終わり …

ダイビング

野湯ガール 第二巻 登場人物・あらすじ・感想

野湯ガール 2 ビックコミックス 原作:麻生羽呂 作画:吉田史郎 出版社:小学館 日本各地に存在する野湯(のゆ)と呼ばれる天然の温泉。 その野湯を巡る元エクストリームスポース選手、大鷹ヒバリの日々を描 …

DMMコミックレンタル

広告
広告
田中
読んだ本の紹介等しています。
本を選ぶ際の一助になれば幸いです。