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DEATH STRANDING 作品概要・感想など

投稿日:2019年12月17日 更新日:

浜辺DEATH STRANDING
販売元:ソニー・インタラクティブエンターテインメント
開発:コジマプロダクション

メタルギアの小島秀夫さんの立ち上げたゲーム制作スタジオ「コジマプロダクション」の最新作。
実況動画や攻略サイト、解説サイトを見れば内容はある程度理解出来ると思いますが、先日クリアしましたので、作品の概要と操作感、感想等を書きたいと思います。

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ゲームの目的

目的としてはデス・ストランディングと呼ばれる世界規模の災害が発生し、分断されたアメリカを繋ぎ直す事です。

人々は都市及び個人用のシェルターで暮らしており、作品冒頭では都市も人も孤立しています。
プレイヤーは主人公のサムを操作し、各都市と人々をカイラル通信という特殊な通信網で結んでいき、最終的には西海岸までアメリカを繋ぐ事が目的となります。

このカイラル通信は、各都市や個人が持つデータを共有する事が出来、プレイヤーはカイラルプリンターと呼ばれる、イメージ的には3Dプリンターの様な物で様々な機材を制作出来ます。

作れる物は梯子、移動をサポートするアシスト機器、武器、橋などの建築物、移動に使えるバイクや車等多岐に渡ります。

舞台

舞台となるアメリカ北大陸は、かなりミニマム化されていますが、荒野、岩場、湿地帯、山間部等、実際の自然が再現されています。

プレイスタイルはプレイヤーが自由に選択出来、戦闘に自信があれば武器を担いで危険地帯を突っ切ってもいいし、逆に戦闘を避け、回り道をしてもかまいません。

この作品の一番の特徴は、他のプレイヤーが配置した様々な物を共有出来る事でしょう。
共有できる物は、ロープや橋等の設置物の他、乗り物も置かれていたりします。
共有されるタイミングは、各施設にカイラル通信を繋いだ後になる為、それまでは手付かずの荒野を独力で進む事になります。

また共有の仕様についてですが、基本的に自分が冒険する世界を各個人が持っており、それに別プレイヤーの設置したモノが追加される感じです。

他のプレイヤーの物を邪魔だから消しても、設置したプレイヤー及び他プレイヤーの世界から消える訳では無く、あくまで自分の世界から消えるという仕組みです。

繋ぐ前の全て自分の力で切り開く感覚と、繋いだ後の移動の快適さは恐らくプレイした人でないと分かりにくいかもしれません。

また序盤以降に登場する国道(各都市間を結ぶ高速道路の様な物)を復旧させる事で都市間を安全に素早く移動できる様になります。

国道の復旧には大量の資材が必要なのですが、この資材も通信を繋げる事である程度共有する事(例えば資材が1000必要な場合、500ぐらい既に資材が投入されたような状態になる。ほっといても別プレイヤーの影響で国道が出来るのかとかはよく分かりません。なんか素材入れた次の日にプレイしたら、復旧してた物もあったような気もします。)が可能になります。

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ゲームの流れ

このゲームは基本的にドラクエ等のお使いクエストの連続の様な作りになっています。

こう書くと退屈な感じがしますが、実際プレイしてみると、例えばある都市に荷物を運ぶ依頼の場合、途中にある別の個人シェルターへの依頼も同時に受け、更に奪われた荷物を奪還してそれも運ぶ等、効率的な配達を考える様になります。

ただ、荷物の持てる量には無論制限があり、それには武器等も含まれます。
奪還の為には武器を持たなければ厳しい場合もある為、武器・装備の選別、ルートの選択、乗り物をどうするか等、他のゲームでは余り考えた事の無い事柄を考慮する事になります。

敵について

一つはBT。
亡霊の様な存在で、基本姿は見えません。
サムは胸に装備したBB(ブリッジ・ベイビー)という赤ん坊の様な装備で、彼らの存在を感知する事(ソナーを打ってBTを黒い影の様な状態で見る事が出来る)が可能です。

しかしBBはストレスを感じると泣いたり(泣き声は敵に気付かれる原因となります)余りにストレスを感じすぎると機能停止に陥ります。

このBTに気付かれると、サムを執拗に追ってきて、逃げ切れない場合は周囲のBTが集合した巨大な敵と戦闘する事になります。

撃退出来れば良いのですが、敗北した場合サムは死ぬ事はありませんが、ボイドアウトという大爆発が起きてゲーム内の地形に巨大なクレータが出来る事になります。
それはその場所の通行を困難な物に変えるでしょう。

息を潜めBTをやり過ごすのか、ワザと捕まり武器を使って撃退するのか、そもそも近づかないのか、それはプレイヤーの自由です。

もう一つはミュールと呼ばれる配達物を盗む存在。
彼らは人間ですが、配送品に執着しており、彼らの支配地域でプレイヤーが荷物を運んでいると攻撃を仕掛け奪い取ろうとしてきます。

普通のゲームであれば、武器を使い打倒せば良い話なのですが、この世界では人は死ぬとネクローシスという現象を起こし、放置した遺体はやがてBTに変化します。

BTはボイドアウトを起こしてしまうので、遺体を焼却所へ運び焼却処分しなければならないという余計な仕事を増やします。
恐らく大半のプレイヤーは非殺傷武器を使っているのでは無いでしょうか。

時雨(ときう)について

この作品では、時雨という特殊な雨が降っています。
この雨は実際の雨と同様、降ったり止んだりするのですが、この雨が降っている場所にはBTが出現します。

また時雨には物の時間を奪うという効果がある為、設置物が異常な速度で劣化します。
特に乗り物などは、かなり短時間で錆が浮き、新車の状態からあっという間に放置車両の様な状態になります。

まぁ乗り物は車庫に入れれば修理され、新車の状態に戻るし、作るコストも安く、オンラインで共有している物も乗り放題なのでそれ程困る訳では無いのですが。

作品の操作感

私がプレイした感覚になりますが、サムのバランス取り等も最初はパラメーターの貧弱さもあり戸惑いを感じました。
なにせ、荷物が重かったり不安定だったりすると、真っすぐ歩く事さえ困難なのですから。

ですがストーリが進み、サムの成長や装備の充実でそれはどんどん解消されて行きます。
この点はRPGのキャラクターの強化や、装備の充実と同じ感覚だと思います。

感想

当初、サムというキャラクターは人との繋がりを嫌い、アメリカ再建という目的にも協力的ではありません。
BBに対しても、目的の為に使っているという感じでした。

ですがゲームを進めていくうち、それは徐々に変化していきます。
サムとBB、そしてアメリカに暮らす人々等のゲーム内の人物との繋がりが少しづつ強さを増していきます。

それはストーリーが進むにつれ、サムにも影響を及ぼしていきます。

また他のプレイヤー達という実在の人々との繋がりも、丁度いい距離感で感じる事が出来ました。

崖を降りる際、誰が設置したロープを使ったり、装備品を使う為のバッテリーが切れそうな時、絶妙な位置に発電機が設置してあったり等、自分が作った何かも誰かの役に立っているのかなと、不思議な感覚になりました。

最後にここはこうして欲しかった点について。
食事やキャンプの要素を加えて欲しかったというのが一つ。
もう一つは、国道上ではBTとのエンカウント表現を無くしてほしかったです。
何度か崖下に落下したので……。

まとめ

色々書きましたが、私はとても楽しくプレイする事が出来ました。
ゲームプレイの部分はワクワクを、ストーリー部分では感動を与えてくれる作品だと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのsabri ismailによる画像です。
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